永原さんに平和公園を案内していただいた時の事

永原さんに資料館を案内していただき、休憩をしていた時、外が急に明るくなってきてどしゃ降りだった雨が止んでいました。

せっかくなのでと、帰りの市電の電停へ向かいがてら平和公園も案内していただくことになりました。

雨上がりの公園は、夏の強い日差しが降り注ぎ、キラキラとしていてとても綺麗でした。


永原さんは、途中海外の方々を見つけると英語で話しかけられていて、美空と「すごいねぇ」と顔を見合わせました。

そして、永原さんみたいに英語が話せるようになりたいねと話しました。

このような場面を見て感じた事が、のちに美空が「絵本を英語の文章にして世界の人達に見てもらいたい」と思うに至った理由のひとつになったのかなと思います。


公園の中を案内していただいた中で、特に印象的だったのが、原爆ドームのすぐ近くの被爆地蔵尊です。

「このお地蔵様もひばくポンプと同じ、ものを言わぬ証言者です。」

と、永原さんは言われました。


ほぼ爆心地近くで被爆され、爆風と熱線の被害のあとを残したお地蔵様のお姿は、とても心に残りました。